垂直の世界でスポーツをしていないとき、クライマーは何をしているのでしょうか。クライマーの「自由な日」を彩る、ほかの十の活動をご紹介します。
10- ランニング
クライマーにとって走ることは役に立つのでしょうか。クライミングにまつわる大きな疑問のひとつですが、代表的な有酸素運動であるランニングを定期的に行う少数の支持者もいます。それ以外の人は、とっておきの言い訳で避けています。たとえば、走ると脚の筋肥大が進むのではという不安は岩場でルートを登る人のお気に入り。持久系スポーツによって最大筋力が低下するのではという心配は、ボルダラーの言い訳です。
9- スキー
桁外れの実力を持つニュージーランドのクライマー、Mayan Smith-Gobatは、クロスカントリースキーの国際大会の世界からやってきました。スキーが、必ずしも幼い年齢からではないスポーツクライミングへの入門にも優れた土台になることを示すには、それだけで十分でしょう。さらに、真冬に楽しむ活動と主に春に行う活動との組み合わせは、いつも見事にうまくいきます。

Ben Koorengevel
8- 武道・格闘技
正確さ、集中力、動きの流れのよさは武道・格闘技の重要な三要素ですが、クライミングでも同じだということは、もうご存じでしょう。一見かけ離れたふたつの分野には、思った以上に共通するものがあるのです。自分を本物の岩の戦士だと感じるなら、ベッドサイドにはArno Ilgnerの本が欠かせません!
7- ウエイトトレーニング
クライミングのための筋力強化と、それ自体で成り立つ運動との中間にあるウエイトは、一定期間、目的を絞ったトレーニングに取り組んだ人なら誰もが通る道です。「時代遅れ」と見下す人も多いですが、色とりどりのプレートを満載したバーベルを持ち上げる喜びは、自分の力が際限なく高まった気分を味わいたい人にはたまらないものです。

Victor Freitas
6- エアリアルシルク・空中アクロバット
この活動への参加者が多いため、シルク、フープ、トラピーズを備えた空中アクロバットのエリアを設けているジムもたくさんあります。申し分のない関節の可動性がもたらすしなやかさ、技術、協調性、集中力によって、このスポーツがクライミングを補うトレーニングとしてうってつけになるのは言うまでもありません。しかも、本当に高いところまで上がるのです。
5- マウンテンバイク
クライマーは、どんな形であれ森や山を巡るのが好きです。いつもと違う一日を過ごしたいクライマーがよく楽しむスポーツのひとつが、マウンテンバイク。共通するのはアドレナリンと楽しさです!そして今回は、苦労して登る代わりに、興奮しながら下ることが目的になります。

Graziano De Maio
4- 体操競技
Alex Puccioをはじめ、極めて高いレベルの女性クライマーには、このスポーツに熱心に取り組んできた人が数多くいます。その経験によって、スタート時点ですでに並外れた筋力、協調性、関節の可動性を備えていたのです。そもそも、クライミングと最初に結びついたスポーツでもあります。その象徴が、独立したスポーツとしてのボルダリングの父とされる、歴史的な存在のアメリカ人体操選手John Gillです。彼の「アスレチック」な発想によるトレーニング写真は、今も有名で象徴的です。
3- スノーボード
冬に海辺へ登りに行けない人も、ただ日なたで登ることすらできない人も、雪を楽しみます!苦しさや苦労の多いスポーツに慣れたクライマーにとって、スノーボードは純粋な楽しさの極みなのです。

Bradley Dunn
2- カリステニクス
クライミングの上達を目指してカリステニクスの技に取り組み始めたのに、やがてカリステニクスから気分を切り替えるためだけに登るようになることもあります!実践する人にとって、そのメリットはクライミングに百パーセント役立ちます。ボディテンション、固有受容感覚、そして驚くほどの体幹の筋力。大いにおすすめです。
1- ヨガ
この分野には、クライミングとの組み合わせを扱う本の中でも特に高く評価されてきた、Alberto MilaniのYogarrampicataがあり、ドイツのClimb-om!など、さまざまなサイトもあります。幸い、男女のクライマーを含め、ますます多くの人がこの実践に親しみ始めています。そして、その恩恵はクライミングにおける精神面や身体面だけにとどまらず、全般的な心身の充実にもつながることを発見しているのです。

カバー写真:Eneko Urunuela
イタリア語版の公開日が2019年8月31日の記事です。











