イタリア語版の公開日が2019年11月26日の記事です。
パン・ギュリッヒは、英語圏ではキャンパスボードとも呼ばれ、ハングボードと並んでクライミングに最も特化したトレーニング器具です。この競技でレベルアップしたい人には欠かせない一方、「クライミングをしない人」にはまったく注目されません。典型的なパン・ギュリッヒは、約二十度傾けた木製パネルに、手でつかむさまざまな種類のラングをねじで固定したものです。より充実したモデルの中には、初心者にも使いやすいよう、下部を垂直にして小さなフットホールドをいくつか設けたものもあります。
パン・ギュリッヒの目的は、腕の力だけ、または体幹と背中の筋肉を使った動的な押し出しによって、ラングから次のラングへ爆発的に動くことです。つまり、足を使わずに飛びつき、上半身の筋肉の反応を刺激します。一般に、こうした練習は大小のラングを使い、過度に負担をかけずに前腕も鍛えるよう行います。著名なWolfgang Güllich自身が考案した、元祖パン・ギュリッヒもこの構造でした。
クライミングトレーニングの新しい考え方によって、この器具にはさらに多くのバリエーションや選択肢が加わりました。足を使わずに動く原理は同じですが、ほかの握り方、ひいてはほかの筋群も刺激します。多くのジムでは、壁で登る以外のトレーニング用スペースに、パン・ギュリッヒと同じ傾斜のパネルを設け、スローパーや半球形ホールドを取り付けています。これらの握り方は「オープンハンド」と呼ばれ、エッジを「指を伸ばした握り方」や「ハーフクリンプ」で持つ場合とは異なり、胸や背中の筋肉も働かせます。これらは、ボルダリングに特徴的なコンプレッション動作で使う筋肉です。
ラングも進化し、取り付け方を二通り選べるものが登場しています。小さくて明確なエッジと、それより数mm幅の広い傾斜したエッジを備えるものがあります。一部のジムでは大小のラングを交互に配置し、小さいものはより大きな動きをするための中継ホールドとしてだけ使います。
ラングの長さも、行いたい練習の動きの幅によって重要になります。例えばJollypowerにも載っているトラバースやクロス動作を考えている場合、原文は「最低長さ40 mm」と記しています。この寸法は確認されておらず、ラングの寸法を決める目安として使ってはいけません。対になるラングを選び、好みの間隔で設置することもできます。当然、標準的な練習では「肩幅」の間隔が最も推奨される一方、それより広い間隔では主に肩に負荷がかかります。











