クライミング用クイックドローを買うときは、カラビナの種類(クイックドローの選び方ガイドも参照)だけでなく、スリングの適切な長さも選ぶ必要があります。「標準的な長さ」といえば、間違いなく12 cmです。「一般的な」クイックドローで最もよく使われる長さです。

Edelrid Pure Wire Set:岩場にぴったり
スリングの短いクイックドローの利点
スリングの短いクイックドローは扱いやすく、数グラムの軽量化にもつながります。十二本を超えるセットでは、その差が意味を持つこともあります。また、まだすべてのクイックドローがハーネスに付いていても、登るときの邪魔にならずに済みます。短いスリングの強みは、コンパクトさと扱いやすさです。
オンサイトで登る機会が多ければ、短いクイックドローはハーネスの重量を増やしすぎないために役立ちます。一方、同じルートを繰り返し入念に練習し、クイックドローを「残置する」場合は、スリングの長さや幅を選ぶ余地がずっと大きくなります。

Sleeping Lionを登るJorge Diaz Rullo、写真:MARCO ZANONE、©SCARPA
スリングの長いクイックドローの利点
長いクイックドロー、つまり17〜21 cmのものは、ルートの特徴によってはクライマーの装備として役立ちます。主な利点は、ボルトよりかなり低い位置からクリップするときに「近くなる」ことではなく、登りをよりスムーズにすることです。
これは、傾斜の強いピッチで特に重要です。短いクイックドローではロープの摩擦が非常に強くなり、クリップのたびに苦労することがあります。さらに、ルートがルーフを越えた後に垂直のスラブへと傾斜を落とす場合、長めのクイックドローは摩擦を抑えるのに役立つことがあります。その角度でロープが岩にこすれると、登りの妨げになるだけでなく、危険でもあります。非常に長いルートでも同様で、長いクイックドローを使うと登りがずっとスムーズになることがあります。実際、30メートル以上のピッチがある岩場では、最短でも17 cmのクイックドローでセット全体をそろえたクライマーを見かけることは珍しくありません。
長いクイックドローは、トラッドルートやクラックを登るときにも特に役立つことがあります。ロープが曲がる箇所で流れが妨げられ、引き上げにくくなり、危険な摩擦も生じるためです。また、このようなクライミングでは、自分がつながっているプロテクションに過度な負荷をかけないという重要な役割もあります。

トラッドルートには、スリングの長いクイックドローがおすすめ!写真:Martin Poetter、Edelrid
幅については?
スリングの幅について少し補足しましょう。重量には「素材が少ないほど、ルートに持ち上げる重量も少なくなる」という原則がありますが、それだけでなく、スリングをつかみやすいかどうかも考える必要があります。たとえば、難しい箇所でクイックドローをつかんで通過したい場合です。限界に近いルートを試していて、最初のトライでは解決できないムーブがあるなら、幅が広くしっかりした、無理なくつかめるスリングのクイックドローが便利なことがあります。
自分のクイックドローセットを組む
クリップするたびに最適なクイックドローを選べるよう、種類に少し幅を持たせるのがもちろん理想的です。岩場のシングルピッチを登る場合、一般には短いクイックドローを十本または十二本、長いものを二本から四本そろえることが出発点になり得ます。そのうえで、各ルートに必要な本数と長さを確認しましょう。購入の準備がほぼできているなら、クイックドローの選び方ガイドをお見逃しなく!
アーカイブ — 2023年11月21日公開の記事。











