クライミングシューズを広げるには

イタリアでの公開日が2019年10月28日の記事です。ここに記された言い伝えのようなアドバイスは、記事当時の状況を反映しています。フィット感がどうなじむかは、モデル、素材、裏地によって異なります。

クライミングシューズは、そもそも想像しうる最も快適な履き物ではありません。硬すぎる構造や縫い目の硬さのために、履き心地を「ほんの少し」でも我慢しやすくしようと、あらゆる方法を調べることがあります。

 

 

この話題についてネット上にある実に「科学的な」文献にもかかわらず、足に問題を起こしているシューズを快適にする、実証済みで安全かつ反論の余地のない方法はないようです。ただ、昔から登ってきたクライマーが世代を越えて伝えてきたアドバイスと、購入時の選び方をいくつか紹介し、フィット感の改善を試みることはできます。

 

 

森の岩に座ってクライミングシューズを履いている人

Karen Lane, Black Diamond

 

 

自分の足になじむシューズを選ぶには

 

まず、すでに足が痛くなるシューズを履いた経験があり(もちろん正しいサイズを買ったと仮定します)、それが例えば合成素材のものだったなら、革のシューズに選択を変えてみることをおすすめできます。理由は二つあります。革のアッパーは、モデルと裏地によってはマイクロファイバーより柔らかい場合があり、さらに時間とともに伸びて、自分の足の形にとてもよくなじむ傾向があるからです。

 

 

もう一つ考えられるのはシューズの構造です。柔らかいシューズは、足の筋肉がすでに十分発達したボルダラーや経験豊富なクライマーにすすめられることが多いですが、中程度の支えと快適な履き心地を組み合わせたものを選ぶこともできます。クライミングシューズを履いていて心地よく感じられる要素として、つま先部分の容積が大きいことや、左右対称で幅広のラストも挙げられます。

 

 

女性用モデルに自分に合うものが見つからない女性なら、遠慮なく男性用モデルやユニセックスを試すことができます。モデルによっては同じサイズでも容積が大きいものがあります。また、足が小さいならジュニア用モデルも選択肢です。成長期のクライマー向けに作られており、足に圧迫点を作らないものであるべきだからです。

 

 

屋外のオレンジ色のマットの上で履かれているクライミングシューズ

Karen Lane, Black Diamond

 

 

私たちの「おすすめしないアドバイス」

 

でも、シューズがもうバックパックに入っていて、履かれるのを待っているとしましょう。先ほど述べたとおり、シューズを広げることについて科学的な論文はありません。構造や裏地によって時間とともに伸びる可能性がある革のモデルを買ったなら、薄い靴下を合わせて履き、奇跡がひとりでに起こるのを待ってみることはできます。痛みに慣れた足を持つ友人に頼んで、数分間のクライミングで履いてもらう人もいます。しかし、明らかに最善の方法ではありません。シューズは、ほかでもない自分自身の足の形に沿って広がるべきだからです。 

 

 

新しいシューズは屋外で高いパフォーマンスを出すために、古いものはジム用に取っておくことが多いものの、新しいシューズをインドアのボルダリングで使ってみることもできます。このように伝えられてきたアドバイスでは、マットに繰り返し飛び降りることで、履き心地や柔らかさが少し増し、伸びるモデルがなじむのを早められるかもしれないとされています。ただし、実証されたシューズの広げ方ではありません。

 

 

 

 

あまり科学的ではない方法

 

シューズを履いて家の中を歩く、履いたままシャワーを浴びる、さまざまな方法で温める、といったアイデアをネットで見かけますが、私たちは強くおすすめしません。最初の方法はシューズのテンション機構を取り返しのつかないほど傷め、二つ目は役に立たず、最後の方法は非常に危険で元に戻らない損傷を招くからです。

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