アーカイブ — 2018:クリンプでのトレーニングについて考える記事です。DP ClimbingのDanieleによる話と動画は当時のもので、紹介される練習にはリスクがあり、個人に合わせたトレーニングプログラムではありません。
どのトレーニングメニューにも、指の力を鍛える部分があります。ハングボードで長時間ぶら下がる練習として明示されていても、間接的に鍛えられる場合でも、キャンパスボードやクライミング壁で行う運動には常に指の力が関わります。一般に用いられるのはハーフクリンプで、親指を指にかぶせて固定しない持ち方です。ただし、この持ち方も指の組織に負荷をかけ、けがのリスクがないわけではありません。ところが、クライミングやボルダリングの動画に登場する人は皆、カチを思い切り握り込んでいます。そこで疑問が生まれます。「練習でもフルクリンプを使うのか、それともどうしても必要なときだけなのか?」。
今日はDanieleの協力を得て、トレーニングでフルクリンプを使うことの利点、欠点、リスクを掘り下げます。 この話題は扱いが難しく、フルクリンプを練習していると認めることが、何か少し違法なことのように思われがちです。しかし問題は一つ、けがのリスクが非常に高いことです。一方で、ソクラテスの言った「最大のリスク、最大の見返り」も確かです! 指を開いた状態で飛びついてカチを捉え、先へ進むためにどうしても握り込まなければならない場面を想像してください。指を閉じる動作は極端ですが、次へ進むためには欠かせません。慣れていなければ、けがをしたり落ちたりするリスクは高くなります。必要な注意を払い、大きなホールドや負担の少ない持ち方で十分にウォームアップしたうえで、ジムでフルクリンプを練習することを考える余地もあります。ハングボードで単独に行いたくなければ、登っているときに幾つかのカチを握り込むこともできます。できれば、体が十分に温まったことを確かめてから行います。
しかし、フルクリンプの練習がいつも適切とは限りません。トレーニングにエネルギー、時間、リスクを費やすか決める前に、例えば自分の登り方や、普段登る場所のスタイルを考慮する必要があります。身長一メートル八十の力強い体格で、ランジやコンプレッションを好み、一か月後には丸い砂岩の岩を登る予定なら、フルクリンプに特化した練習を行うべき状況ではないでしょう。まず、自分の体重は、指にかかる重さが五十キロ以下の女性と同じではありません。最初の練習で関節包をすべて損傷するリスクがあります。次に、例えば砂岩では鉄のように強い指の重要性が比較的低く、リスクと見返りの関係は有利に働きません。さらに、トレーニング経験も関係します。ハングボードだけの練習を何年続けてきたのか、指にどれだけの力を蓄えてきたのか。言い換えれば、この種の負荷に指をどこまで「適応させて」きたかということです。
写真出典:The Bouldering Book
2018年7月10日











