クライミングジムのボルダー課題は、指定されたホールドだけを使って完登を目指すことも、動きを練習する材料として使うこともできます。難しいムーブに取り組む人が、一時的に別のホールドを使ったり、途中から登り始めたり、複数の課題の一部をつないだりするのはそのためです。外からは間違えているように見えても、実際には練習しているのかもしれません。
こうしたアレンジは、設定された課題を完登したことにはなりません。完登を確かめたいなら、指定されたスタートホールドから始め、ジムのルールに従いましょう。自由に練習するときも、ほかのクライマーとの順番やマット上の動線を守り、スタッフの指示に従ってください。
手や足のホールドを一つ増やす
一つのムーブで行き詰まったら、中間の手のホールドや追加の足場を使うと、終点の姿勢までより落ち着いて到達できることがあります。そこで足と腰の位置、体重のかけ方、次に取りたいホールドを確認します。その後、補助のホールドを少しずつ減らして再挑戦しましょう。目的は設定されたムーブを学ぶことであり、別のホールドを使った登りを完登として数えることではありません。
初心者も近くのホールドを使えば、姿勢を探りながら自信をつけられます。自分のレベルに合う動きを選び、ムーブへの取り組み方や安全な着地が分からなければ、インストラクターに相談してください。
毎回スタートから登らず、一部分を練習する
難しいボルダー課題は区間に分けて研究できます。毎回全体を登り直すのではなく、トップ付近のムーブ、垂直な部分、シットスタートなどを個別に練習してみましょう。それぞれの動きが分かってきたらつなぎ、指定されたスタートから完登に挑戦します。
途中から始めるのは有効な練習ですが、その課題の完登ではありません。壁に取り付く前に、着地エリアに人がいないか、自分の動線がほかの人と交差しないか確認しましょう。
別々の課題のムーブを組み合わせる
特定の動きを練習したい場合、隣り合う課題のホールドをつないで新しいシークエンスを作ることもあります。同じ種類のムーブを繰り返したり、登る区間を長くしたりするのに役立ちます。使うホールドと難度は自分の力量に合わせてください。即興で作った組み合わせの難度は、ジムが設定した課題のグレードと同じとは限りません。
隣のラインへ移る前に、ほかのクライマーの妨げにならないスペースとマット配置か確かめましょう。ジムのルールを守り、迷ったらセッターやスタッフに聞いてください。
カバー写真:Christian Adam / BD。











