岩場でのクライミングで避けたい6つのミス

落ちている最中に目の前のものを何でもつかもうとするような、避けるべき反射的な動作があります。一方で、ロープに結び目を作るのを忘れるなど、不注意や悪い習慣からくるミスもあります。それでもこうした話がなくならないのは、これらがとてもよくあるミスで、結果の大小はあれ、私たちも多かれ少なかれ経験しているからです。

1. クイックドローをつかもうとする

まずは、「やるべきではないけれど、少なくともやろうと思ったことはある行動」を掘り下げるきっかけになったミスから始めましょう。考えるより先に、無意識の動作として出てしまった人もいるはずです。特に岩場へ行き始めたころは、落ちることを喜んで受け入れる人はなかなかいません。大人ならなおさらです。取り返しのつかないこと、つまり墜落が起きると、本能的に何かにつかまって止めようとします。このとき、クイックドローに手を伸ばす、落ちながら壁に戻ろうとする、ロープをつかもうとする、あるいはロープや用具に向かって手を伸ばすのは、よくない行動です。クイックドローやロープをつかまず、落下の動きに合わせるようにし、手をロープや用具から離し、膝と股関節を少し曲げて、上体を安定させるほうがよいでしょう。ただし、これでどんな墜落も安全になるわけではありません。地形、障害物、ビレイの状況も関わります。

Petzl Legend Tourで海沿いの岩場の前にロープで宙づりになるクライマー

2. 脚の後ろにロープを回してしまう

こんなことも起こります。登ることと次のホールドに届くことに夢中になり、ロープがどこを通っているかを十分に見ていないときがあります。そこでビレイヤーの役割も重要になります。ロープの位置は、登っている本人よりビレイヤーのほうがずっとよく見えるはずです。ロープが膝の後ろを通った状態で落ちると、気づく間もなく頭から逆さまになってしまうことがあります。

3. レッグループがねじれたままハーネスを着ける

片方のレッグループはまっすぐで、もう片方はねじれている。それでも「まあ、いいか」と思ったことは、数えきれないほどあるでしょう。ブランドの文字はレッグループの向きを判断する手がかりにはなりますが、それだけでハーネスを正しく着けたと確認することはできません。ウエストベルトとレッグループは適切な位置にあり、ねじれがなく、そのモデルに合った方法でバックルを正しく締めて調節されている必要があります。ハーネスは個人用保護具の一つです。レッグループを裏返したまま着けるべきでないのは、ヘルメットを顔の前にかぶらないのと同じ理由です。

文字が上下逆になったBlack Diamondのレッグループの細部

4. ロープ末端に結び目を作らない

前の項目に関連して、ロープ末端の結び目はいつも確認すべきことの一つです。特にトップロープで登るためにロープの両端を入れ替えた場合や、結びつける側を交互にするためにロープを引き抜いた場合には、忘れずに確認しましょう。ロープバッグのループは両端を見分ける助けになりますが、自由端には、ビレイデバイスを通り抜けない適切な末端の結び目が必要です。起きうる結果が非常に危険だからこそ、誰が何を確認するかを明確にしておくことが大切です。誰が結び目を作るかを事前に決め、パートナーチェックの際には二人で確認しましょう。

5. パートナーチェックをしない

パートナーチェックの重要性については、もう言うことがないかもしれません。経験豊かで資格や知識のある人から登り方を学ぶ新しい世代は、この良い習慣を、トライ前に行う一連の手順として自然に身につけています。それでも一つ指摘できることがあります。その日の最初のルートでは十五項目をチェックするのに、最後のルートでは結び目とビレイデバイスの動作だけを見るようになってしまうことです。悪くはありませんが、十分ではありません。毎回のルートを登る前に、ハーネス、タイインの結び目、ビレイデバイスとカラビナ、自由端の結び目、ヘルメットを含めた、完全な相互チェックを繰り返す必要があります。

ジムでロープとハーネスのパートナーチェックをする2人のPetzlクライマー

6. クイックドローを飛ばす

私たちがみんな、パンとDosageを糧に育ってきたのは確かです。多くの映像で、トップクライマーは超難関ルートを完登するために、ほとんど不可能なことにも挑んでいました。また、特に昔ながらのルートでは、クリップが簡単ではなく、登る人の言葉で言えば「かなり力を持っていかれる」のも事実です。必死のクリップで使ったエネルギーの分だけ、次の小さなエッジをカチ持ちする力が減ります。とはいえ、ボルトが壁に設置されている理由は一つ、「安全」です。大きく派手な墜落を冒してまで追う価値のある成果はありません。クイックドローを飛ばすと墜落距離が長くなり、地面や岩棚にぶつかる可能性があります。どれほど強く、経験豊富でも同じです。

岩場のオーバーハングを登るOcúnクライマー

さらに詳しく知りたい方は、私たちのGriGriの使用時のミスについての記事(イタリア語)も読んでみてください。

参考資料:Petzl Access Book 第5号(英語)、BMC(英語)、Un movimento di troppo(イタリア語の書籍)

この記事は、よくあるミスを振り返るためのものです。技術を身につけるには、資格や専門知識を持つ人の指導によるトレーニングと、使用する用具の取扱説明書が必要です。

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