岩場向けクライミングシューズ7選|2023年のセレクション

屋外の岩場では、岩質、傾斜、グレード、ルートの長さ、登り方がそれぞれ異なります。そのため、クライミングシューズのカテゴリーには、形状、硬さ、フィット感の異なる岩場向けモデルがあります。登る地形と自分の足に合わせて選ぶことが大切です。

 

 

このセレクションは2023年当時のカタログを記録したものです。Five Ten、Unparallel、Evolv、Tenaya、Wild Climbの5ブランドから7モデルを紹介します。ボルダリングにも適したものがある一方、スラブやテクニカルなルートを重視したものもあります。在庫、バリエーション、商品ページの仕様は変わる場合があるため、購入前には必ずリンク先のモデルを確認してください。当初のセレクションでそれぞれがどのような特徴を持っていたかを見ていきましょう。

 

 

白い背景に置かれた複数のクライミングシューズ

 

 

Five Ten NIAD Lace

 

垂壁、小さな足場、クラック、丁寧な足運びが求められる登りは、Five TenのNIAD Laceが力を発揮できる場面です。レースアップ式のこのモデルは、スラブ、やや前傾した壁、長いルートにも関心があるクライマーに向いていますが、快適さは個々の足へのフィットによって変わります。NIADは「Nose in a Day」の略で、El CapitanのNoseを一日で登ることを指します。大きな壁を注意深く読み、登る姿を想起させる名前です。

 

 

フルレングスのソールと硬めのミッドソールが、小さな足場に荷重するときに足を支えます。非常に攻撃的なシューズほど強くダウントゥしていない形状は、サイズが合えば長時間のセッションにも適する可能性があります。靴ひもで足全体の締め具合を調整できるため、精度と快適さの両立が必要な長いルートに役立ちます。Stealthラバーは、滑らかな面でのスメアリングにも、シューズの前縁に力を集中させるエッジングにも役立ちます。つま先上部のラバーはクラックで保護と摩擦をもたらすことがありますが、実際の性能は岩質と技術に左右されます。

 

 

Five Ten Aleon VCS

Five Tenのまま、今度はスラブから急傾斜へ移りましょう。Aleon VCSはFred Nicoleと共同開発され、岩場やボルダーでの力強いムーブ、ヒールフック、強い傾斜の足場を意識して設計されました。凹形のトゥが足場に荷重するためのプラットフォームをつくり、ヒールの形状もこのモデルの特徴です。ただし選択は足の形と登り方に左右されます。

 

 

Aleonは、adidas PRIMEKNITのソックス状の履き口とマイクロファイバー製アッパーを組み合わせ、履きやすさを目指しています。Stealth C4ソールは、さまざまな足場での摩擦を考えて選ばれました。Five TenにはTeamやBlackwingのような歴史的モデルもありますが、快適さや精度は誰にとっても同じではありません。実際に試し履きし、販売中のバリエーションの仕様を確認してください。

 

 

 

Unparallel Regulus

 

Unparallel Regulusは、強いダウントゥ形状と硬さを備え、急傾斜でも小さな足場に乗る足を支えるよう設計されています。かつてのFive Ten HiangleやTeamは目指す性能を説明する参考にはなりますが、Regulusは独自構造を持つUnparallelのモデルです。メーカーが示す特徴は、厚さ4.2 mmのRHラバーを使ったフルレングスのソール、硬いミッドソール、つま先上部まで延びるラバー、強くテンションをかけたヒールです。スラブでは柔らかいシューズとは異なる感覚になるため、とくにヒールのフィットを自分の足で確かめてください。

 

 

裏地のない合成素材のアッパーは足に触れる部分が柔らかく、硬いミッドソールがサポートを与えます。テンションをかけた構造は、足によっては脱ぎ履きしにくい場合がありますが、感じ方は個人差があります。合成素材には経年変形を抑える意図もありますが、フィットの安定性は使用状況とサイズ次第です。

 

 

ダウントゥ形状、硬いミッドソール、つま先上部に広がるラバーは、小さな足場への立ち込みとトゥフックを助けます。テンションのかかったヒールはヒールフックを意識した設計です。サポートと精度を求める人には役立つ特徴ですが、柔らかいモデルとは足裏感覚が異なります。シューズ選びには試し履きが欠かせません。

 

 

シューレースと面ファスナーが見えるクライミングシューズの近接写真

 


Evolv Phantom

 

Evolv Phantomは、ヴィーガン仕様の合成素材アッパーを備え、ボルダリングと急傾斜ルートのために生まれました。ここで紹介するモデルの中でも、オーバーハングでの感度とパワーを重視しています。VTR(Variable Thickness Rand)は、厚さを変えたラバーランドを使用し、摩耗しやすい場所には多く、圧迫を減らしたい場所には少なく配置します。これは側面のランドの話で、シューズ全体にわたってソールの厚さが変わるという意味ではありません。

 

 

Phantomの設計にはDaniel WoodsとPaul Robinsonが参加しました。二つのミッドソールが連携します。一つ目のAVTは厚さに変化をつけたプラスチック素材で、前部ではサポートを高め、つま先側では薄くなります。足の親指の下は途切れており、小さな足場での感覚を高めます。この組み合わせは、サポートと岩の感触のバランスを目指しています。

 

 

二つ目のミッドソールTPS+は、指の下から土踏まずに沿うテンションのかかったラバー構造で、ダウントゥ形状の維持を助けます。ヒールのDark Spine Sは、フック時のサポートと感度を両立させる仕組みです。合成素材のアッパーは長期使用による伸びを抑える意図がありますが、形状と性能は使い方やフィットに左右されます。リンク先のバージョンの仕様を必ず確認してください。

 

 

Tenaya Iati

 

Tenaya Iatiは、Oasiの設計上の工夫を一部受け継ぎ、より強いダウントゥと左右非対称の形を採用しています。Tenayaは垂壁やオーバーハングでのスポーツクライミングとボルダリングの両方に推奨しており、岩場のルートだけに限られるモデルではありません。とくに小さな足場での精度は、足の置き方とフィットによって変わります。

 

 

IatiはOasiの後継として置き換わったわけではありません。RBRXやSXR Dynamicsなど一部の技術的発想を発展させ、さまざまな岩の形に対応します。特許取得のDRAXTORクロージャーでは、前部と後部の締め具合を調節できます。包まれる感覚や快適さは足形によって違うため、サイズを決める前に試し履きするとよいでしょう。

 

 

Iatiのアッパーはマイクロファイバーと革を組み合わせ、シューズ内部で足が不必要に動くのを抑える構造です。Tenayaによると、ヒールを起点に、横方向のコントロール、感度、フック時の力を求めて設計しました。こうした性能は、自分の足へのフィットと併せて判断する必要があります。

 


Tenaya Oasi

 

Tenaya Oasiは、スラブでの精度と、より急な壁への対応力を両立するよう設計されました。SXR Dynamicsは岩のさまざまな形状に対するシューズの動的な反応に働き、RBRXはその対応範囲を広げます。二つの技術が汎用性をもたらしますが、実際の履き心地や動きはサイズと足形にも左右されます。

 

 

特許取得のDRAXTORクロージャーは、調節可能な面ファスナーのストラップで、シューズ前部と後部のテンション配分を変えられます。面ファスナーと靴ひもを組み合わせた仕組みではありません。好みに合わせてフィットを調整できますが、快適さには個人差があるため、実際に履いて確かめてください。

 

 

Wild Climb Pantera 2.0

 

Wild Climbの初代Panteraは、メーカーがLaura Rogoraと結び付けて紹介するモデルで、Panteraファミリーの出発点です。Wild Climb Pantera 2.0は、より硬いミッドソールを備えた派生モデルです。2023年版ではグラフィックを更新し、より伸縮性のある素材をヒールに採用しました。ファミリーのダウントゥと非対称の形を保ちながら、主にスラブと小さな足場を狙ったモデルです。

 

 

Pantera 2.0のアッパーは、足を支えるため伸びを抑えたマイクロファイバー、Wildmicrofiber® precisionでできています。フルレングスのソールと土踏まずまで延びる硬いミッドソールとともに、垂壁やテクニカルなルートの小さな足場に力を伝えます。ダウントゥした非対称の形は力をつま先に向け、伸縮性を高めた新しいヒール素材は快適さの改善を目指しています。スラブでサポートを求める人向けの選択肢で、より柔らかいシューズを好む人はPanteraファミリーの別モデルを検討してください。

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