スポートクライミングとトラディショナルクライミングの大きな違いには、用意する専用装備の違いもあります。トラディショナルクライミングで特徴的な相棒となるのは、ボルトのない岩壁で墜落に備えるプロテクションです。ここで紹介するプロテクションは、主にパッシブ型とアクティブ型に分けられます。
パッシブプロテクションには、さまざまな形やサイズのクライミング用ナッツが含まれます。最初に開発されたこれらの道具は、機械的な部分を持たない、とてもシンプルなものです。基本的には、スチールケーブルにヘッドが取り付けられています。ヘッドはアルミニウム合金製が一般的ですが、真鍮など、ほかの素材のものもあります。ナッツには機械的な部分がないため、その場所でどのナッツが適切かは、クラックの形や大きさで決まります。その位置の岩がしっかりしているか確認することが重要です。また、ナッツをセットしたクラックの奥に空洞がないことも確かめなければなりません。そこへヘッドが滑り込むと、プロテクションが役に立たなくなるおそれがあります。
アクティブプロテクションとは、フレンドを指します。パッシブ型とは異なり、セットするクラックに合わせられる機械的な部分を備えています。ステムと、開き幅を広げたり狭めたりする三枚または四枚の可動部分、カムで構成されています。それぞれのカムはほかのカムとは独立して動くため、フレンドをセットすると、どのカムも岩に接触した状態になります。ナッツと同様、墜落する方向が下向きであることから、下方に向けてセットすることが重要です。フレンドは、セットしたときのカムが完全に開いた状態と完全に閉じた状態の中間にあると、最もよく機能します。
Civettaの北西壁を登り始める前には、プロテクションの扱いに十分慣れておくことが重要です。練習し、試し、理解してから、出発しましょう!
この記事の情報は、あくまでも一般的な指針です。クライミングを始める前には、資格を持つ専門家の指導を受けながら、基本的な操作を学ぶことが重要です。また、紹介した装備の正しい機能や使い方について、この記事がすべてを網羅しているわけではありません。取扱説明書を確認してください。











