2018年のアーカイブ:初の8Bボルダー、La danse des Balrogsと、オリジナルバージョンの女性初登。
La danse des Balrogsで最近達成された女性による初の再登をきっかけに、少し忘れられていたかもしれないこのボルダーを、私たちは改めて振り返りました。難しさをめぐる議論も、その背景にあるのでしょう。それでも、この課題がクライミングの歴史に一つの章を刻んだことに変わりはありません。
’90年代初め、スポーツクライミングは大きく進歩していました。Ben Moonは史上初の8c+となるHubbleを開拓し、Lynn Hillは女性として初めて8b+を完登。そして伝説的なAction Directeも、1991年にフリーで登られました。ボルダリングの世界も、それに劣らず活気に満ちていました。
その動きの中心はFontainebleauでした。この森にはすでに、森で初の8AとなるC’ètait demainや、世界初の8B+トラバースとなるSonate d’automneという貴重な課題があり、どちらも傑出した地元クライマー、Jacky Godoffeによって初登されていました。しかし当時、もう一人の若いクライマーも注目を集め始めていました。のちに伝説となる、二十歳のFred Nicoleです。
スイス生まれの彼は、’90年代に地元の岩の可能性を誰にも増して引き出しました。新しい課題を開拓するうえで最も重要な活動の場となったのがBransonです。1992年、初の8Bボルダーが登られたというニュースが世界を駆け巡りました。ラインは低い位置にある二つのホールドから始まり、出だしのムーブは非常に難しく、その先は登りやすくなります。ところが、よくあることですが、極めて高いグレードに引かれたのでしょう、一部の再登者は難しい部分を避けようとし、このボルダーを特徴づける、肩を使うすさまじいムーブの直後からスタートしました。すると、たちまち8A+になります。そこで誤解を避けるため、オリジナルの二つのスタートホールドが黄色で示されました。ニュースや記録するグレードがどうであれ、自分がオリジナルの課題を登ったのか、それとも新しい、より易しいバージョンを登ったのかを、誰もが自分の良心に照らして判断できるようにしたのです。
そして今、2018年、このボルダーのオリジナルバージョンで、ドイツのDorothea Karalusによる女性初登も実現しました。この課題を登り切った初の女性であるということは、実際のグレードがどうであれ、並外れた努力、力、そして決意が求められる課題であると改めて示しています。

La Dans des Balrogsを登るDorothea Karalos
2018年3月3日











