クライミングシューズ:ハーフソールとフルソール、どちらを選ぶ?

2021年5月に公開されたアーカイブ記事です。登場するモデルは当時のものを指しています。クライミングシューズ選びには、製品のバージョン、足の形、どのようなクライミングをするかも関わります。

クライミングシューズには、用途(岩場、ジム、ボルダリング、マルチピッチなど)、締め方や留め方、左右非対称の度合いなど、さまざまな違いがあります。その中で重要な役割を果たすのがソールの種類です。

ソールは何に影響するのか

ソールの種類は、フットホールドに足を置いて体重をかけたときの感覚に影響します。ただし、硬さやテンションを決めるのはゴムの形だけではなく、アウトソール、ミッドソール、アッパー、テンションを生む構造の組み合わせです。これらの特徴は、私たちが取り組むクライミングの種類によって役立つ場合があります。テンションは奥が深く複雑な話題ですが、簡単に言えば、スラブで小さなフットホールドに立って登るとき、オーバーハングでトウフックやヒールフックを使うとき、そして足をひねる動きがどれほど自由にできるかという点で、シューズの構造の違いを感じるわけです。

もちろん、締め方や留め方の話と同じで(読み返したい方はこちらのイタリア語の記事をご覧ください)、すべての人に当てはまるルールはなく、あるのは目安やアドバイスです。クライマーそれぞれが経験や優先順位を通じて育てる好み(まず快適さを求めるのか、それとも性能や攻めた形状を重視するのかなど)と、自分の足に合ったフィット感が大切です。それでも、シューズの特徴に応じた用途の「指針」は考えられます。ハーフソールとフルソールがどこに影響するのか見ていきましょう。

岩に置かれた、クライミングシューズを履いた足。

写真提供:Daily Hue - SCARPA

フルソール

フルソール:フットホールドでのサポート

最初のクライミングシューズに使われている、あるいは使われていたのは、多くの場合フルソールです。足の下で、つま先からかかと方向へ一枚のゴムが連続している構造で、厚さや形はさまざまです。初心者向けのシューズによく使われるのは、ほかの構造部材とともに、つま先でフットホールドに立つときの安定を助け、非常に柔らかいシューズよりも足自身に求められる働きを少なくできる場合があるためです。私たちの代わりに仕事の一部を引き受け、とりわけ垂直の壁で足を支えてくれる、と言えるでしょう。ただし、どれくらい長くシューズを履き続けられるかや、足とふくらはぎがどれほど疲れるかには、足へのフィット感、登る技術、それまでの経験も関わります。

フルソールのシューズに見られるほかの特徴

大まかに言えば、フルソールのシューズには中程度から高い硬さを持ち、フラット、または少し下向きに反った形のものが多くあります。ただし、どのモデルにも当てはまるルールではありません。ジムのレンタルシューズなど、初心者向けに作られたモデルでは、4〜5 mmの厚いソールが使われていることもよくあります。岩場のルートやマルチピッチに向き、垂直の壁で小さなフットホールドや穴を使う際にサポートを得られる場合があります。一方、スピードクライミングには専用の構造があります。La Sportiva の定番フルソール・スリッポン型シューズCobraには、競技スピードクライミング向けのCobra 4.99という派生モデルがあり、前足部のハーフソールとかかとの軽量化を採用しています。こうした場面では、シューズの反応のよさと専用の構造が大きな違いを生むことがあります。

人工壁のホールドに置かれた、SCARPA Reflex のクライミングシューズを履いた足。

フルソールの SCARPA Reflex、写真:Ray Demski - SCARPA

ハーフソール

ハーフソール:柔軟性と足裏感覚

ハーフソールでは、前足部の下のゴムが、かかとにゴムの部分がある場合でも、連続したソールによってそこまでつながっていません。つま先の上を覆うことのあるゴムは、トウフックのために設けられた別の部材です。これはソールではなく、そのゴムだけでフックの成功が保証されるわけでもありません。強いオーバーハングや限界ぎりぎりのフックを楽しむ多くのボルダラーが、ハーフソールを好みます。スリッポン型やベルクロ留めのシューズによく見られ、大きく下向きに反った形と組み合わされることも多いですが、必ずその組み合わせになるわけではありません。

ハーフソールの長所と短所

より柔らかく、ある面ではより快適なシューズになる場合がありますが、その感覚は構造全体とフィット感によって変わります。非常に柔軟なシューズを使いこなすには、クライマー自身の力とコントロールも必要です。足をひねる動きの自由度が高い一方で(強いオーバーハングでのフックを想像してください)、スラブではサポートが少なく、足の安定を自分で保たなければならないことがあります。硬めのシューズなら、極端にタイトでないフィットでも支えを得られる場合があります。対して柔らかいハーフソールのシューズでは、足を特に精密に包み込むようなフィットを求めることがあります。ただし、だからといって機械的に小さいサイズを選ぶ必要はありません。モデル、足の形、予定する用途を基準に、むやみに締めつけるのではなく、足にしっかり沿うフィットを選びましょう。

ソールが見える状態でクライミングシューズを履いている人。

Josh Neitzel SCARPA

当サイトでは、ハーフソールとフルソールのシューズをご覧いただけます。

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