季節や用途に合うトレッキングポールの選び方

Oliunìdが解説します
2025年3月1日

 

季節や用途に合うトレッキングポールの選び方

 

山道で使うポール。写真:Andrea Pavan / SCARPA山道で使うポール。写真:Andrea Pavan / SCARPA

山道で使うポール。写真:Andrea Pavan、SCARPA

ポールは登山道や雪道、急な斜面での歩行を支えます。自分に合うトレッキングポールを選ぶには、構造、素材、グリップ、想定用途を比べましょう。固定式、伸縮式、折りたたみ式では、それぞれ適した使い方が異なります。

 

ポールの種類ごとの主な特徴と、活動に合わせた選び方を見ていきましょう。

ポールを使ったハイキング。写真:Giovanni Danieli / SCARPAポールを使ったハイキング。写真:Giovanni Danieli / SCARPA

ハイキングやスキーなど、活動に合うポールを選べます。写真:Giovanni Danieli、SCARPA

ポールの構造


ポールは構造によって、固定長、伸縮式、折りたたみ式に分かれます。固定長のモデルは機構が少なく、軽量で扱いやすいものもありますが、持ち運ぶ際にはかさばります。長さを調節できるモデルは地形に合わせられ、折りたたみ式はザックに収納しやすいのが特徴です。

 

固定長のポール

 

固定長のポールは選んだ長さのシャフトを持ち、使用中の調節は不要です。アルミニウム、カーボン、複合素材などの製品があり、重量と強度は固定式という構造だけでなく、モデルによって異なります。ノルディックウォーキング、トレイルランニング、スキーなど、活動中に同じ長さを使う場面に向いています。購入前にサイズと用途への適合性を確認してください。

 

伸縮式ポール

 

伸縮式ポールはシャフトを重ねてスライドさせ、内部の回転式ロックや外側のレバーで固定します。斜度や地形が変わるときに長さを調節でき、縮めると固定長より省スペースです。ただし収納時の長さは製品ごとに違います。トレッキング、ノルディックウォーキング、雪上で使う際は、調節範囲、ロック方式、メーカーの指定を確認してください。

山歩きで使うポール。写真:Andrea Pavan / SCARPA山歩きで使うポール。写真:Andrea Pavan / SCARPA

山歩きで使うポール。写真:Andrea Pavan、SCARPA

折りたたみ式ポール


折りたたみ式ポールは内部のコードでつながった節を、テントポールのように小さく折りまとめられます。長さを調節できる節を持つモデルもあれば、固定長のモデルもあります。頻繁に収納するトレイルランニングやハイキングで使われます。重量、収納時の長さ、想定用途に対する製品の強度を確認しましょう。


Raceチップ付きノルディックウォーキングポール

 

Raceチップ付きノルディックウォーキングポールは専用の種類です。Vidia製のチップは一部の硬い路面でグリップを得られ、製品が対応していれば、アスファルトでは適切なゴムパッドを使えます。シャフトやグリップには、アルミニウム、カーボン、複合素材の固定式や調節式があります。路面、歩行技術、メーカーの指定に合うチップと長さを選んでください。

雪上のポール。写真:Louis Arevalo / SCARPA雪上のポール。写真:Louis Arevalo / SCARPA

雪用ポールの中には、広いスノーバスケットを備えるものがあります。写真:Louis Arevalo、SCARPA

素材で選ぶ:アルミニウムとカーボンファイバー


ポールのシャフトにはアルミニウムやカーボンファイバーがよく使われ、両方を組み合わせたモデルもあります。アルミニウムは一般に価格を抑えやすく、大きな力がかかると曲がることがあります。カーボンは軽量化しやすい一方、強い衝撃で割れたり破損したりする場合があります。仕様、重量、メーカーが示す用途を比較してください。


アルミニウム

 

アルミニウム製ポールは、価格と耐久性のバランスを取りやすい製品です。強い力でシャフトが変形した場合は点検し、損傷があれば交換してください。重いザックや難しい地形では、素材だけで判断せず、直径、構造、メーカーの示す荷重条件を確認しましょう。

 

カーボンファイバー

 

カーボンファイバーはポールの軽量化に使われ、長い行程や速く動く活動で役立ちます。ただし重量と強度はモデルごとの構造によって変わります。衝撃を受けた後はシャフトを点検してください。カーボンの損傷は単なる曲がりとして現れないことがあり、交換が必要な場合があります。

トレッキングポール。写真:Stéphane Fellayトレッキングポール。写真:Stéphane Fellay

どのポールでも信頼性と耐久性は大切です。写真:Stéphane Fellay

伸縮式ポールのロック:レバー式と回転式


伸縮式ポールには内部の回転式ロックや外側のレバー式ロックがあり、折りたたみ式の一部にも調節できる節があります。外側のレバーは手袋をしたまま操作しやすい場合が多く、内部式は外観がすっきりします。どちらもメーカーの説明に従って調節・手入れし、使用前にすべての節が確実に固定されているか確認してください。


ポールの節数

 

2節

 

2節の伸縮式ポールはロックが1か所で、節数の多いモデルより収納時に長くなることが一般的です。強度は素材、シャフト径、ロックの品質によって変わり、節数だけでは判断できません。簡単に長さを調節したい場合に便利です。


3節または4節

 

3節または4節のモデルは、縮めると省スペースになる場合があります。伸縮式と折りたたみ式のどちらを選ぶかは、収納時の長さ、調節範囲、重量、用途によります。節数が多ければ必ず用途が広がるわけではありません。

 

5節

 

5節の折りたたみ式ポールには、非常に小さく収納できるものがあります。ただし組み立て時の長さ、組み立て方式、メーカーが定める使用条件を確認してください。節数だけで丈夫さは決まりません。

トレッキングポールのアクセサリー。写真:Colby Winfieldトレッキングポールのアクセサリー。写真:Colby Winfield

ポールのアクセサリーは屋外での使い心地を変えます。写真:Colby Winfield

アクセサリー:グリップとバスケット


ゴム製グリップ

 

ゴムはしっかり握れ、水分を吸いにくい素材です。使い心地や保温性は製品や手袋によって異なります。冬や負荷の高い活動に使う前に、グリップを試してください。

 

フォーム製グリップ

 

フォーム製グリップは軽く柔らかい素材ですが、快適さは形状と使い方によって変わります。冬の活動に適したモデルもあります。メーカーの説明を確認し、濡れた状態で使用した後は乾かしてください。

 

コルク製グリップ

 

コルクは自然な触り心地と、手の湿気を扱いやすい点で好まれます。素材と同じくらい、グリップの形状が自分の手に合うかも重要です。どのグリップでも、肌の刺激やまめを必ず防げるわけではありません。

 

バスケット


小さなバスケットは歩行の邪魔を抑えつつ、柔らかい地面での沈み込みを減らします。広いものは雪上向けです。付属の有無、交換可能かどうか、ポールと活動への適合性を確認しましょう。

 

活動に合わせてポールを選ぶ

 

短いハイキング

 

短いハイキングでは、重量と長さが合えばアルミニウム製も選択肢になります。ポールは負担の一部を分散し、バランスを保つ助けになりますが、膝や脚への負荷をなくすものではありません。伸縮式ならメーカーの説明に従い、地形に合わせて長さを調節してください。

 

長いハイキング

 

長い行程ではポールの重量が気になることがあります。カーボン製には軽いモデルもありますが、強度と地形も考慮しましょう。岩場や重いザックを伴う行程では、製品の仕様と耐衝撃性を比較してください。


トレイルランニング

 

トレイルランニングでは、重量、収納時の大きさ、素早く組み立てられることが重要です。軽量で折りたたみ式のカーボン製モデルはレースで便利な場合があります。想定する環境で握りやすいグリップを選んでください。

 

スキーツーリング

 

スキーツーリングでは、雪上での使用に適し、必要なバスケットがあり、手袋でも調節しやすいポールを選びます。外側のレバーは便利な場合がありますが、素材、長さ、構造もメーカーの指定に合う必要があります。節数が多いと収納時に小さくなることがありますが、調節がより精密になるとは限りません。

¥ JPY