この記事では、2023年6月のクライミングニュースをまとめています。国際大会のボルダー、リード、スピードが行われる一方、自然岩でも新たな完登がありました。ここで取り上げる大会とプロジェクトは、いずれも2023年シーズンのものです。

Céüseの岩場
Francesco BerardinoがLa Force Tranquille(8C)を再登
2023年6月のボルダリングニュースの一つは、Francesco BerardinoによるLa Force Tranquille(8C)の再登です。このイタリア人クライマーは、それ以前にもCrescianoのThe Story of Two Worlds(8C)とValle BavonaのOff The Wagon Low(8C+)を完登していました。
2023年6月、Mellow Climbingは BerardinoによるOff The Wagon Low(8C+)の完登動画を公開しました。完登したのは2023年5月、場所はValle Bavonaです。Berardinoは以前、荷車からスタートするバージョンを試していました。その後、低い位置からのスタートに取り組み、この強傾斜のラインを完登しました。
2023年6月下旬、BerardinoはMagic WoodのLa Force Tranquille(8C)も再登しました。この課題の初登者はDaniel Woodsです。当時は、Shawn Raboutouが2022年4月に初登したChironicoの9A、Alphaneにも取り組んでいました。このアーカイブ記事は、その後のプロジェクトの結果を予測するものではありません。

Off The Wagon Lowを登るFrancesco Berardino、撮影:Rainer Eder
Seb BouinがBibliographie(9b+)を完登
2023年6月、Seb BouinはCéüseのBibliographie(9b+)を再登しました。このルートはBouinが普段取り組む課題とは異なるスタイルでした。スポンサーのBlack Diamondも、その完登を紹介しています。
BibliographieはAlex Megosが2020年夏に初登し、その後Stefano GhisolfiとSean Baileyが再登しました。2023年6月のBouinによる完登は、このルートの4回目の登攀でした。持久力を要する核心部では、本人が自分の得意分野とは異なると語るスタイルへの適応が必要でした。

Seb Bouin、撮影:Christian Adam、Black Diamond
Nina Caprezが2023年6月にYeah Man!(8b+、350 m)を完登
2023年6月18日、Nina CaprezはスイスのGastlosen山群にあるYeah Man!を完登しました。このルートは9ピッチで、最高グレードは8b+です。Caprez本人の記録には、8a+が1ピッチ、8aが2ピッチと記されています。350 mという長さも本人が公表した数値です。この完登は、娘の誕生から1年足らずのことでした。
Ninaは登攀の記録の中で、母親になった後に長いルートに挑むことに不安があったと説明しています。パートナーのJérémy Bernardと登攀パートナーのPauline Maheoが、このプロジェクトを支えました。Ninaはこの完登を友人のGiovanni Quiriciに捧げました。Quiriciは2010年にこのルートを1日でフリー初完登し、2011年にEiger北壁で亡くなりました。
2023年6月、Caprezの登攀はYeah Man!の女性による初の再登として紹介され、スイスアルプスでの長いルートの登攀記録に加わりました。

Nina Caprez、撮影:Samuel Blè、SCARPA
クラクフのヨーロッパ競技大会:イタリア選手3人が表彰台へ
2023年のクラクフ・ヨーロッパ競技大会で、イタリアはスポーツクライミングで3個のメダルを獲得しました。Giulia Mediciがボルダーで銀、Giorgio Tomatisがリードで銀、Beatrice Colliがスピードで銅メダルです。これらはIFSCの2023年シーズン報告書でも確認できる当時の結果です。
2023年の国際大会シーズンは7月も続き、8月にはBernで世界クライミング選手権が開催されました。Bernではオリンピック種目のボルダー&リード複合も実施されました。ここに記した日程は2023年のもので、今後の大会予定ではありません。

Giulia Medici、写真提供:Federclimbメディアギャラリー











