この記事は2022年11月に公開され、2026年に更新されました。取り上げるモデルは過去の例です。素材と販売状況は現在の製品情報で確認してください。
クライミングシューズの名前に「Eco」とあっても、その製品全体の環境負荷がわかるわけではありません。素材の一部、製造工程、あるいはブランドが示す選択を指している場合があります。意味を確かめるには、再生素材の含有量、メーカーが環境負荷を低減したと説明する素材、革、合成素材、ヴィーガン製品を区別する必要があります。割合も、どの部品についての数値か明らかでなければ判断できません。
「Eco」、再生素材、ヴィーガンは同じ意味ではない
アッパーに革を使うシューズは、従来と異なるなめし工程を採用していても動物由来です。また、合成素材だからといって環境負荷が自動的に低くなるわけではありません。SCARPAによる素材の説明では、「Eco Leather」と「Vegan」を別の区分として扱い、ヴィーガン製品については接着剤などほかの部品も考慮しています。一部に再生素材を使ったシューズが全体として再生素材で作られているとは限らず、「Eco」は環境負荷ゼロを意味しません。
SCARPA Maestro Eco:実際の素材を確認する
SCARPA Maestro Ecoの一つの仕様について、Maestro Eco Women'sの公式製品ページはアッパーを「Eco Leather」、アウトソールをVibram® XS Edgeと記載しています。したがって革製のシューズであり、ヴィーガン製品ではありません。SCARPAの説明によると、Eco Leatherという区分は革の製造工程に関するものです。この表示だけから、シューズ全体の環境負荷を比較した数値を読み取ることはできません。検討している仕様そのものの製品ページを確認してください。
La Sportiva Mythos Eco:95%の意味を読み違えない
La Sportivaの2021年サステナビリティ報告書では、2017年に発売されたLa Sportiva Mythos Ecoは、95%が環境負荷の低減を意図した素材および再生素材で構成されると説明されています。シューズの95%が再生素材だという意味ではありません。ブランドは、金属を使わないなめし革、水性接着剤、二次原料のゴムを使ったソールを例に挙げています。これらはそのモデルについてメーカーが示した特徴であり、製品全体の環境負荷を独立に測定した結果ではありません。
La Sportiva Cobra Eco:85%は何を示すのか
同じ報告書は、La Sportiva Cobra Ecoを2018年のクライミングコレクションのモデルとし、ブランドが「eco-friendly」と呼ぶ素材を85%使用していると説明しています。報告書は85%が再生素材だとは述べておらず、そのように読み替えるのは誤りです。名前と割合だけで、ヴィーガン製品であることや環境負荷がないことも証明できません。アッパー、アウトソールのコンパウンド、接着剤などの詳細は、実際に販売されている年式と仕様の技術資料で確認してください。
現在のクライミングシューズを比較するには
選ぶ前に、足へのフィット、用途、各部品の素材、メーカーの指示、該当モデルのリソールの可否を確認しましょう。ブランドが環境に関する割合を示す場合、どの素材を含み、どう計算し、どの仕様を対象にしているかを確かめてください。Oliunìdのクライミングシューズカテゴリーでは現在取り扱いのある仕様を比較できます。素材と使用方法についてはメーカーの技術資料を参照してください。
表紙写真:Tristan Hobson / SCARPA。











