クライミングシューズはどれくらい持つ?

アーカイブ記事。2021年11月に公開されました。

クライミングシューズを買うときは、丈夫さが気になります。初めての一足を選ぶ人や、普段からシューズをかなり酷使している人なら、なおさらでしょう。特に摩耗しやすいのは、もちろんソールです。これについては、以前の記事「クライミングシューズをリソールするタイミング(イタリア語)」でも取り上げました。ただし、傷みやすいのはソールだけではありません。靴ひも、履くときに引っ張るループ、面ファスナーのストラップも摩耗する部分です。

どんなクライミングをするかによっても、傷み方は変わります。トラッドやクラッククライミング、インドアクライミング、強傾斜のボルダリングでは、負荷がかかる場所も摩耗の程度も異なります。使用頻度と一回の使用時間も重要です。屋内用と屋外用を使い分ける人と、ウォームアップから全力のトライまで同じ一足を使う人では、シューズの寿命も違ってくるでしょう。

岩壁の前でSCARPAクライミングシューズを手に持つ人

写真クレジット:Ben Neilson、SCARPA

ソール

先ほども触れたように、摩耗の状態を確かめるとき、まずチェックするのはソールです。ただし、ソールを見ただけで、これから何か月の間、私たちの垂直の冒険に付き合ってくれるのかを正確に判断することはできません。特にすり減っている場所は、フットワークの特徴を知る手掛かりにもなります。ここから次の項目につながります。早めのリソールで使用期間を延ばせることはありますが、修理できるかどうかはアッパーや周囲を覆うラバーの状態にも左右されます。リソールの専門店に判断してもらいましょう。

アッパー

アッパーの前側に小さな穴が開いたシューズを見かけることがあります。理由はいろいろ考えられます。次のオリンピックでスピードクライミングのメダルを目指して練習していて、つま先を壁にこすっているのかもしれません。トウフックが大好きなボルダラーなのかもしれません。あるいは、まだ登り始めたばかりで、正確で無駄のないフットワークを身につけている途中なのかもしれません。

傷みがかなり進んでしまうと、修復する方法は多くありません。ただ、足指の上の部分が傷みやすいと気づいたなら、次に買うときは上側にもラバーの補強があるモデルを検討できます。ボルダリング用シューズには、そうした作りのものが多くあります。マイクロファイバーも選択肢の一つですが、素材だけで耐久性が分かるわけではありません。構造や補強、フィット感も大切です。

岩に座り、クライミングシューズを履いている人

Uinta Mountains、UtahでのNathaniel Coleman。撮影:Ben Neilson

かかとのプルループ

足をスムーズに入れるための、かかと側のループをいつも引きちぎってしまう人なら、二つの可能性を考えてみましょう。一つ目は、シューズが「足に対してほんの少し小さすぎる」ため、履くのが難しいということ。二つ目は、もちろん冗談ですが、ハングボードをやりすぎて、指のパワーに繊維素材が耐えられなくなったということです!いずれにしても、フィット感を確かめ、ループを勢いよく引っ張らずにシューズを履くことは大切です。

この問題は、複数のクライマーから報告されています。縫い目の配置や補強の仕方は、モデルによって異なります。どのシューズも同じ構造で、同じ引き裂き強度を持つわけではありません。

靴ひも

留め方が違えば、傷み方も違います。靴ひもも、特にクラッククライミングでは摩耗したり切れたりすることがあります。岩に足を押し当ててひねると、ひもがこすれたり、切れたりする場合があります。鋭い縁に触れた繊維素材に起こることと同じです。たとえば、2021年の記事で取り上げたLa SportivaのTC Proには、ひもを保護するために、レーシング部分にマイクロファイバーの補強が施されています。

面ファスナー(Velcro)

非常に激しい使用によって、面ファスナーのストラップがちぎれることもあります。私たちがよく見たのは、ジムの講習用に貸し出され、すでにかなり使い込まれたシューズです。同じことが繰り返し起こるなら、摩耗の原因を確かめたうえで、違う留め方のシューズを試すのも一案です。ただし、別の方式なら絶対に壊れないというわけではありません。

岩に足を置いた、黒とオレンジのSCARPAクライミングシューズのアップ

写真クレジット:Ben Neilson、SCARPA

繊維素材はどれくらい持つ?

シューズに使われる繊維素材も摩耗します。寿命に関係するのは、使用頻度と使用時間、どんな登り方をするか、そして手入れです。2021年の記事では、屋内でも屋外でも週に二、三回という「非常に頻繁な使用」を例に、約一シーズンのクライミング期間は破損せずに使えたシューズについて、私たちの経験を紹介しました。これは私たちの経験の一例であり、すべてのモデルやクライマーに共通する寿命ではありません。使う頻度が少なければ、より長く持つこともあります。ただ、目に見える傷みがなくても、テンションを保つ構造が弱まったり、フィット感が少し緩んだりする場合があります。

クライミングシューズの選び方(イタリア語)について詳しく知りたい方は、こちらのガイドをご覧ください。もう欲しい一足が決まっているなら、このページで私たちのラインナップをチェックできます!

カバー写真:Ben Neilson、SCARPA。クライマー:Nathaniel Coleman

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