多くのボルダリングジムにはサーキット用の壁があります。サーキットは一つの課題より長い一連のムーブで、ジムが許可するエリアと高さの範囲内で、ロープを使わずに登ります。長さや強度によって、動きを続ける練習や、適切なプログラムのもとで岩場のルートに必要な持久力の練習に役立ちます。ただし、ルール、課題の設定、トレーニングの目的はジムごとに異なります。
サーキット用の壁は、さまざまな形や大きさのホールドが近い間隔で数多く配置されていることが多く、見分けやすいでしょう。初心者も自分の経験に合った難度を選べば、個々のボルダー課題より長い一連の動きに挑戦できます。
ホールドが近いため、あるムーブが難しすぎるときは別の手掛かりや足場を使える場合があります。これは動きを覚える助けになりますが、ホールドを追加しても落下の危険はなくなりません。許可された高さ、着地エリア、スタッフの指示を守ってください。
岩場のプロジェクトに取り組む経験豊富なクライマーもサーキットを利用できます。同じ周回を繰り返したり、複数のシークエンスをつないだり、強度と休息時間を変えたりすることで、さまざまな練習ができます。すべてのサーキットがロープを使うルートと同じ負荷になると思い込まず、自分の目標とレベルに合わせて選びましょう。
サーキットの仕組みは?
サーキットの表示方法はジムごとに異なります。ボルダー課題も、ホールドの色、ラベル、その他の方法で示されることがあり、共通の決まりはありません。ここに掲載した壁では、複数のサーキットが一部のホールドを共有し、番号と色付きテープで区別されています。始める前に、スタート、順序、ゴールの見分け方をセッターやスタッフに確認してください。

番号と色をどう追えばよい?
スタートのホールド付近に、例えば「GAIA、5b、25ムーブ」のようにグレードと総ムーブ数が示されている場合があります。ホールドに到達する順番を番号で示すジムもあれば、使う手まで指定するジムもあります。左右の手を必ず交互に動かすと決めつけないでください。休むために一つのホールドへ両手をそろえた場合は、そのサーキットのルールに従ってどう続けるか確認しましょう。
白いテープで示されたサーキットを選んだら、同じ印の付いた次の番号を探します。矢印があれば、次のホールドの方向を示している場合があります。登り始める前に順序を見ておけば、不要な迷いを減らせます。同行者に方向を教えてもらうなら、着地エリアの外で、ほかのクライマーの妨げにならない安全な位置から伝えてもらいましょう。
足はどこに置けばよい?
使える足場については、必ずスタッフに確認してください。手のホールドが別々のサーキットに属していても、印のない小さな足場を使える壁があります。一方、別のルールを設けるジムもあります。テープのない足場があるだけで、足の置き方が「自由」だと判断することはできません。
足には手で使えるホールドだけを使う、というルールもあります。MoonBoardでは、その選択肢の一つを「Feet Follow Hands」と呼びます。MoonBoardには、ねじ留め式の足場も使える設定や、アプリに示された別のルールもあります。ジムでは「足場指定」「自由な足場」、あるいは同じサーキットに対して、一方のルールでは6b、別のルールでは6aというように二つのグレードが示される場合もあります。表示の意味をセッターに正確に尋ねてください。
初心者へのヒント
登り始めたばかりなら、自分に合ったサーキットを選び、使ってよいホールドを先に確認しましょう。最初のトライでは、ジムが認めている場合に限り、中間の手掛かりや足場を追加して難しい箇所をやさしくし、順序を覚えることができます。この変更は個人的な練習方法であり、表示されたルールどおりにサーキットを完登したことにはなりません。
例えば6cのサーキットを落ちずに完登することが目標なら、まず各区間を別々に練習しましょう。30ムーブのシークエンスは10ムーブずつ3つに分け、トライの間に十分な休息を取れます。各区間を安定して登れるようになったら、練習量を急に増やさず、少しずつつないでいきましょう。
サーキットの壁はウォームアップにも使えます。難しいボルダー課題の前に、やさしいシークエンスから始め、徐々に難度を上げてください。一周すると疲れすぎる場合は、自分のレベルに合った一部だけを登りましょう。ウォームアップは本練習への準備であり、始める前に疲れ切るためのものではありません。
安全上の注意:ここでの提案は参考情報であり、ジムのスタッフや資格を持つクライミング指導者の指示に代わるものではありません。施設のルールを守り、許可されたエリアだけを使い、負荷と強度を自分の能力に合わせてください。クライミングとトレーニングには落下やけがの危険があります。











