Petzlが「世界一のビレイヤー」を扱う動画を最近公開したことから、私たちはボルダリングでも最高のスポッターについて話してみてはどうかと考えました。ここでいうビレイヤーとは、器具ではなく実際に確保する人のことです。きちんとしたクライミングガイドと同じように、まずボルダリングは危険を伴う可能性のあるスポーツで、自己の責任において行うものだとお伝えしておきます。さて、そのうえで付け加えたいのは、ボルダリングは仲間と楽しむことが多いという点です。それなら、みんなでけがのリスクを減らそうとしてもよいのではないでしょうか。
よいスポッティングの最初のルールは、実際にスポットすることです。当たり前に聞こえますが、そうとは限りません。空に向かって手を上げるだけで、よい「スポッティング」ができていると思い込んでしまうことがよくあります。しかし、思いもよらないときに仲間がすぐ横に着地し、クラッシュパッドの外に落ちることさえあります。注意を払い、クライマーがどこへ進むべきか、どこへ落ちる可能性があるかを把握し、その登りを追うこと。これがよいスポッターのABCです。
よいスポッティングの二番目のルールも、実際にスポットすることです。つまり、クライマーが両手のランジでここからあそこへ動き、自分のすぐ横へ落ちてくると分かったら、落下の軌道を少し「調整」し、パッドの上へ、できれば頭からではなく着地するように試みる必要があります。腕を上げたまま落ちる姿を見ているだけでは、あまり助けになりません。目的は、パッドへ向かう下降を誘導し、まっすぐな着地を促して、けがのリスクを減らすことです。
よいスポッティングの三番目のルールは、自分自身も守ることです。今回は、落ちてくる人からスポッター自身も身を守る必要がある、という意味です。登っている人の真下に立つのは非常に危険ですし、極端なヒールフック中に落ちる人を腕で抱き止めようとすることも危険です。姿勢については、腕を完全に伸ばし切らず、親指を広げずにほかの指の近くに置き、安定した位置に立つことをいつも意識してください。説明するより実際に行うほうが簡単です。そこで、スポッティングをよりよくするための動画を二本紹介します。英語ですが、誰にでも理解できる内容です。
この記事の情報は、あくまでガイドラインです。クライミングを始める前には、基本的な操作を学ぶ際に、資格や専門知識を持つ指導者に見てもらうことが大切です。また、この記事は紹介した用具の正しい使用方法を網羅するものではありませんので、取扱説明書を参照してください。

スポッティングする女性たち。写真:www.rockiesgirls.wordpress.com
2018年2月6日











