2023/24シーズンのアーカイブ記事です。LightとTouringのカテゴリーから山スキー12モデルを取り上げます。重量、サイドカット、回転半径はアスタリスク付きの長さを基準とし、ほかの長さでは数値が変わる場合があります。記載した重量はビンディングを除くスキー1本あたりの値で、2023/24シーズンの技術資料に掲載された公称値です。
この12モデルは、それぞれ異なる構造や形状によって、登りでの軽さと滑走時の特性のバランスを図っています。環境負荷の低減を意図した素材選びを公表しているメーカーもありますが、その内容は各モデルの製品資料と、メーカーが示す比較条件に沿って確認してください。
以下では、2023/24冬季シーズンに紹介されたLightとTouringのモデルを見ていきます。
出発前に必ず確認: 現地の雪崩情報と天気予報を確認し、必要な知識に基づいて地形とコンディションを判断してください。適切な雪崩対策装備を携行し、その使い方を身に付けましょう。スキーの選択だけで雪崩や転倒の危険をなくすことはできません。
LIGHTカテゴリー
Atomic Backland 89 SL
長さ(cm): 162 - 169 - 176* - 183
サイドカット(mm): 124/90/112
回転半径: 17,4 m
スキー1本の重量: 1220 g

Atomic Backland 89 SLは、All-Terrainファミリーに属する汎用性の高いツーリングスキーです。HRZN 3Dチップは接雪面を広げ、深雪での浮力や変化する雪質での操作性を高める設計です。Carbon Backboneは剛性に寄与し、軽量構造は登りの負担を抑えます。Atomicはこのモデルについて、製品資料に示した基準品と比べて環境負荷の低い素材選びを説明しています。ただし、実際の滑走性能は雪の状態や滑り手の技術にも左右されます。
Dynastar M-Tour 85
長さ(cm): 150 - 160 - 170* - 180
サイドカット(mm): 120/84/110
回転半径: 14 m
スキー1本の重量: 1200 g

Dynastar M-Tour 85は、バックカントリーやフリーツーリング向けのモデルです。軽量構造と、登りでも滑走でも扱いやすい特性を組み合わせています。形状とプロファイルは深雪から締まった雪までコントロールしやすくすることを目指したもので、実際の性能はコンディションや滑り手の経験によって変わります。多様な用途に使えるツーリングスキーを探す人の選択肢です。
Dynastar M-Vertical 82
長さ(cm): 154 - 162 - 170* - 178
サイドカット(mm): 114/82/102
回転半径: 20 m
スキー1本の重量: 1350 g

Dynastar M-Vertical 82は、Dynastarが掲げる登りと滑りの50/50という考え方に沿って設計されたツーリングスキーです。ストレートなサイドウォールと3Dプロファイルがスキーの反応に寄与します。長さやルートは、自分の技量と当日の条件を考えて選ぶ必要があります。比較的細いサイドカットは、山岳ルートで取り回しのよさを求める人に向いています。
Elan Ripstick Tour 88
長さ(cm): 156 - 163 - 170 - 177* - 184
サイドカット(mm): 128/88/108
回転半径: 17,6 m
スキー1本の重量: 1330 g

Elan Ripstick Tour 88は、登りでの扱いやすさと滑走時の性能の両立を目指したスキーです。Carbon Bridge構造とセンター幅88 mmが、軽さと汎用性を備えた特性を形づくっています。さまざまな地形を滑る中級者から上級者の選択肢になりますが、雪の状態と自分の技術を踏まえた判断が必要です。
SKI TRAB Magico.2
長さ(cm): 157 - 164 - 171* - 178
サイドカット(mm): 118/85/104
回転半径: 21,1 m
スキー1本の重量: 1055 g

Ski Trab Magico.2は、14層構造と、このカテゴリーでは抑えられた重量を組み合わせています。登りの効率と滑走時の正確な反応を狙った設計ですが、実際の挙動は雪質、速度、滑り手の技術によって変わります。このモデルは以前のシーズンから販売されており、2023/24シーズンの選定にも含まれています。
Salomon MTN 80 Carbon
長さ(cm): 158 - 164* - 170
サイドカット(mm): 113/80/99
回転半径: 17 m
スキー1本の重量: 980 g

Salomon MTN 80 Carbonは、Salomonのツーリングラインで最も軽いモデルでした。公称重量980 gは長さ164 cmのモデルの値です。シンプルな構造は登りで携行する重量を抑え、滑走時の操作性も確保することを目指しています。ターン中のエッジ保持やコントロールは雪質、速度、技術によって変わり、どんな雪面でも安全を保証するスキーはありません。
TOURINGカテゴリー
Atomic Backland 95
長さ(cm): 161 - 169 - 177* - 185
サイドカット(mm): 128/95/116
回転半径: 18 m
スキー1本の重量: 1370 g

Atomic Backland 95は、Backland 89 SLの一部の設計を受け継ぎながら、幅を広げて多様な地形でのツーリングに向けたモデルです。HRZN 3Dチップは深雪での浮力に寄与し、構造は滑走時の安定性を狙っています。主に上級者を対象としており、硬い雪面や急斜面ではコンディションと自分の能力に基づくルート判断が必要です。
Elan Ripstick Tour 94
長さ(cm): 164 - 171 - 178* - 185
サイドカット(mm): 129/94/109
回転半径: 17,4 m
スキー1本の重量: 1490 g

Elan Ripstick Tour 94は、センター幅94 mmとCarbon Bridge構造を組み合わせています。その形状は柔らかい雪での浮力と、より締まった雪面でのエッジ保持のバランスを目指したものです。ターン中の反応や難しい登り・滑りへの適性は、コンディション、選んだ長さ、滑り手の技術によって変わります。
Kästle TX93 UP
長さ(cm): 154 - 162 - 170* - 178 - 186
サイドカット(mm): 129/93/115
回転半径: 15,1 m
スキー1本の重量: 1490 g

Kästle TX93 UPは、操作性と汎用性を重視したツーリングスキーで、この分野で経験を積んでいる人にも選択肢となります。縦方向のしなやかさに加え、ねじれ剛性を支える構造を備えています。変化する雪質でのエッジ保持は、コンディション、エッジの整備状態、滑り手の技術に左右されます。
Blackcrows Camox Freebird
長さ(cm): 157 - 164 - 171* - 178 - 183 - 188
サイドカット(mm): 134/95/113
回転半径: 17 m
スキー1本の重量: 1425 g

Blackcrows Camox Freebirdは、最高性能の追求よりも、段階的で扱いやすい滑走感を重視したモデルです。足元付近のしなやかなフレックスと95 mmのセンター幅を備え、多様なコンディションに対応するツーリングスキーです。ただし、難しい雪面で使う場合の長さ選びや判断には経験が必要です。
Blackcrows Orb Freebird
長さ(cm): 155 - 161 - 167 - 173* - 179 - 184
サイドカット(mm): 126/90/111
回転半径: 18 m
スキー1本の重量: 1350 g

Blackcrows Orb Freebirdはセンター幅90 mmのツーリングスキーで、重量と滑走時の反応のバランスを図っています。プロファイルと構造は、さまざまな雪面で機敏な滑走感をもたらします。ただし、氷結した雪面や非常に硬い雪面でのエッジ保持を当然視してはいけません。技術、エッジの状態、地形の判断が重要です。
Salomon MTN 96 Carbon
長さ(cm): 166 - 174* - 182
サイドカット(mm): 129/96/115
回転半径: 18 m
スキー1本の重量: 1390 g

Salomon MTN 96 Carbonは、センター幅96 mmとカーボン補強構造を組み合わせ、比較的軽い装備で登るフリーツーリングを想定しています。チップのロッカー形状は深雪での浮力に寄与します。硬い雪面、急なルンゼ、氷上では、スキーの挙動と安全性はコンディション、技術、ルート選択に左右されます。











